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ホテル11・・・ホテル学校の研修編Ⅱ [ホテル]

ホテル学校の一年の春に一ヶ月半程度シティホテルで研修をします。
今回はその時のお話です。
何度かはホテルでバイトしている友人の付き合いでホテルの従業員食堂でご飯を食べた事はありましたが、正式にくまなくホテルの裏側を見て回ったのはこの時が初めてだったと思います。
大きなホテルの裏側にビックリやら楽しみやら、ただこれからの研修を考えると緊張も大きかったと記憶しています。
ただ、同じホテルに10人位の同級生も一緒だったので、それが心強くもありましたが。
が、いざ配属されたベルボーイには私と同じアホな連中ばかりなり優秀な連中はレストランに配属されたのです。
うーむ、何やら学校とグルだったのか???

ベルボーイは通常はベルデスクなるロビー内カウンターでお客様からの質問や要望にお応えしたり、ドアマンから到着されたお客様の荷物を預かりフロントまでご案内、チェックインの手続きを済まされたお客様をお部屋までご案内したり、団体様のお荷物をバスから降ろしルーミングリストに沿って既にお部屋にいらっしゃるお客様にお届けする等、書いてもキリがないほど仕事は多いのです。

最初の一週間位は館内全般の事を覚えたり、昼勤でロビーで来館されるお客様をお迎えするウェイティングで立って待機の姿勢ばかりでかなり退屈だったのです。
ようやくホテルにも業務にも慣れた頃からお客様のお部屋へのご案内をさせてもらいました。
立ち姿勢のまま一日を終える業務からも幾分は解放され、そして私達研修生はおいしい事に気付いたのです

チップです

ホテルによっては丁重に必ずお断りする所もありますが、このホテルは頂いていたのです。
そうなると私達アホの研修生はドアマンからの荷物の奪い合いです
慣れてくると、くれそうなお客様とそうでないお客様が大体は分かってくるのです。
英米人などのチップの習慣のある国からのお客様は大抵はくれるのですが額は小額です。
大きいのはホテルで結婚式を挙げる方のご親族様やご老人夫婦、他にいわゆる恐い系の方のカップルなのです。
私も万券を何度頂いた事か
研修生といえどバイト扱いになり時給で給料を貰えるのですが、
時効の今 白状すると私は給料よりも一ヶ月半の間に頂いたチップの方が多かったです。

本来はチップを頂戴するホテルでも全部が自分の物にはなりません。
集めて幾らかを皆で分けたり、お客様の荷物やらを運搬で損傷させてしまった時の弁償金に充てるなど、ベルのキープ金になるのです。
が、アホの研修生一同は頂いていないと、ほとんど上司に出さなかったのです。
時は経ちました、時効ですよね。

夜勤にも入りました、勤務時間は夕方から翌朝明けでの二日分です。
遅い時間になるとフロントから何部屋かのアーリー・チェックアウト(宿泊せずに早い時間でアウト)した部屋のキーを預かります。
その夜勤での一番の新人は各部屋を回り、綺麗さでABCの評価をします。
そして夜勤での立場の上の方から綺麗な部屋で仮眠をしていました。
仮眠の方法は各ホテルでバラバラですが。

楽しくもあり辛くもあった一ヵ月半もわりに早い感覚で過ぎましたが、思い出深いのはやはりチップと雪の日に団体様の荷物を載せるカートでホテル前の坂をスノボー代わりに滑って遊んでいた事などですね。

翌年の同じ頃に後輩達の様子を見にホテルに伺いましたが、私の学校からの研修生は一人もいませんでした
研修中にお世話になった先輩に尋ねると「お前等の学校の奴はアホばかりだし悪さばかりするから今年は呼ばなかった」と冗談っぽく笑ってはいましたが
はて・・・
まぁ若気の至りという事で



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